なんと社会情勢によってモテに格差が生まれる!?
社会情勢から非モテとモテの格差を知る!モテる人は容姿や性格、コミュニケーション能力が高い人なのはなぜなのか?
【概要】
amazon引用
若者への調査から男性の「非モテ」と経済階層の相関が明らかに。なぜモテが格差の原因になるのか?背景には、非正規雇用の増加やコミュニケーション力重視の社会、そして女性の"肉食化"などが―。
【ポイント】
●三高(高身長・高学歴・高収入)と三低(低姿勢・低依存・低リスク)
時代は「三高」から「三低」に変わったという人がいるが、それは間違いである。
「三高」が否定されて「三低」になったわけではない。「三低」が決して「低身長・低学歴・低収入」を意味するわけではないところがミソで、女性の理想が「三高」だけにとどまらず、そこに「三低」が加わったと見るべきだというのが私の説である。
3低だけに条件が移ったわけではなく、三高プラス三低とより女性の要求は高くなってきているんですね。
●現代の恋愛は自由競争市場であり、特に男性にとっては優勝劣敗・弱肉強食・適者生存の社会ダーウィニズム的様相を呈している
昔の見合い結婚制度は様々な規制や商習慣に縛られた市場のようなものであり、自由が少ないかわりに誰もが少しずつ恩恵をこうむる、すなわち誰もが結婚できるというメリットがあった。
ところが恋愛結婚が中心になると、誰もが自由に恋愛をする権利を与えられるが、しかし自分の好む相手と自由に恋愛をして自由に結婚するには能力が必要である。だが誰もがそういう能力を持っているわけではないので、自由恋愛市場においては恋愛能力の高い者はいくつもの恋愛を経験した上で結婚相手を選ぶことができるが、能力が低い者は一度も恋愛できぬまま終わる危険性も高い。
また恋愛能力の高い者であっても、相手を獲得するための競争は昔よりも激しい。
恋愛においても資本主義と同じで高い能力を持っている人がよりモテるといったモテの集中化があるんですね。
自由な恋愛が出来るからこそ相手への要望は高くなっていく。今モテていない人は市場にニーズが無い可能性もありますので自分の能力を磨いていかないといけませんね。
私は昔のお見合い制度のの方が良かったなーと思ってしまいますが、こんなこと言っていては市場に取り残されてしまいますね。
●男性は癒し系を求めるが女性は自分の考えを主張したい
男性の54.4%が「やさしい」女性を求めているが、18~37歳の未婚女性で自分が「やさしい」と回答したのは14.9%にすぎない。
逆に、男性が期待する以上に女性で多いのは「自分の考えをしっかり持っている」と「個性的」である。そういう女性が男性に対するとどうなるか。自分の考えや個性を認めて欲しいと考えるだろう。
需要と供給が一致していないんですね。女性が自分の考えをしっかり持っているとか個性的だと思っている人が半数以上いるというのは驚きですね。
今の大学生なんてみんな同じような格好をしてますし、流行などで皆一緒だと思ってしまうので個性的な気がしないですが。。
半数近くがこんな答えなので、うだうだ言ってないでそれに合わせていかないといけませんね。女性に限らず誰でも自分の個性を認めてもらえるのは嬉しいものです。相手にたいして共感することを心がけましょう!
●なぜモテと性格がこれほど重要になったのか
コミュニケーション・ワークス(サービス業)がモテと容姿を必要とする
人間には、コミュニケーションワークスが得意な人もいれば、人間とは一切ふれあわず、じっとモノを作ったり、情報を分析したりする仕事がしたいという人もいる。ところが現在の日本では、モノを作る仕事は海外に移転してしまったので、国内には減ってしまった。その代わりに増えたのがコミュニケーション・ワークスだ。どちらかと言えば男性よりも女性のほうがコミュニケーション・ワークスは得意だ。求人もコミュニケーション・ワークスは女性が多い。必然的に男性の雇用先は減っていく。モノを作る仕事は得意だが人と会話をする仕事は苦手だという男性にとって非常に苦痛な社会になったのだ。
選べないことに絶えられず、その選択でよかったという確信も持てない
恋愛結婚が珍しい時代には結婚相手は自由に選択できるものではなかった。これが戦後、自由恋愛、恋愛結婚が当たり前になった。そのことによって多くの人は幸せになった。 が、完全に満足できるわけではない。なぜなら、選択の自由という観念が広がると、どんな選択をしても、その選択でよかったという確信が持てなくなるからだ。
仕事が変わってきたこともコミュニケーション能力が必須になったことの要因なんですね。対人の仕事が増えたからこそ話す技術、相手に嫌悪感を抱かせないよう容姿が必要とされている。これらの要因が社会的に生き抜くためにも必須となってきているからこそ、恋愛でもこれらの要因を女性が求めるんでしょうね。
自由だと本当に自分が妥協出来る点がわからなくなりますね。今の時代はとにかくネットで色々な情報が共有されていますから上をみてしまうともっと良い選択肢があったのでは無いかと考えてしまいがち。こういうことから結婚することにも深く考えてしまい、もっと良い選択肢を選びたいと思って結婚の年齢が遅れてきている可能性もありますね。
●団塊ジュニア世代の女性が結婚できない理由
我々団塊ジュニア世代は、どんなにいきがっていようが、親が団塊世代だけあって、どこかでまだ保守的な思想――男は一家の大黒柱であり、女は良妻賢母であるべきという思考パターン――から抜けきっていない。
従って、男が経済的に苦しいからといって、女は「私が食べさせてやろう」という発想にはなかなかならない。
だからこそ、時代のせいで「下流化」していく男たちを、女たちは簡単に受け入れることができない。つまり、身近な「青い鳥」が、時代のせいで一人前の男として羽ばたけなくなってしまったことが、団塊ジュニア世代の多くがいまだに未婚でいる大きな要因になっているわけだ。
この今30代後半から40代の方が一番結婚に対する考えが難しいのかもしれませんね。親の世代を見るとお見合い結婚などの今とは違った考え方。
今は違うと分かっていても自分の子供の頃からある考え方はなかなか変わりませんからね。今の若い人みたいに結婚は遅くても良いとか、しなくても良いみたいな割りきっても考えるのは難しいでしょうし。男性も女性も上手く割りきった考え方をしないと結婚は難しそうですね。
【感想】
なぜ非モテが生まれ格差が起きるのか。どんな男女がモテるのか。モテる要因となった性格や容姿が重視されるのはナゼなのかといった内容を経済社会と結びつけて解説してくれています。
社会情勢からこのようなモテる、モテないと言ったことは考えたことなかったので私には新鮮でした。なぜか正社員がモテるという結びつけをした内容でしたがここは参考にはならなそうでした。
結婚観や恋愛観の移り変わりというのを考えると今は混沌期で、何が本当に正しいのか皆分からないような状況なのではないかと思ってしまいました。皆自由恋愛に疲れてしまい、これからまたお見合いのような結婚制度が重要視に戻るかも知れませんね。
これからの社会情勢を見抜いて、社会に適合した需要の有るモテる男を目指しましょう!