なぜあなたは「愛してくれない人」を好きになるのか (文庫ぎんが堂)
女性はなぜ悪い男に引っかかる?愛してくれない人を好きになる理由
悪い男?ダメな男を好きになってしまう女性の心理はどういったものなのか?悪い男に好きな女性が取られないためにも、そんな女性の心理を勉強しておきましょう。
【概要】
amazon引用
女性の生き方”問題の第一人者たちも絶賛した元本を大幅増補・改題し文庫化!「心の穴」と「自己受容」をキーワードに、なぜ楽しいはずの恋愛が苦しくなるのか、の秘密に迫ります。
【ポイント】
●1.恋は愛とは真逆のもの
恋とは、なんでしょう?「恋する」とは「相手を求め、自分のものにしたがる」こと。つまり恋とは、「欲望」です。では、愛とは、なんでしょう?「愛する」ということは「相手を肯定する」ことです。
つまり相手が存在していることを、心からいいと受けとめることです。あなた自身の損得勘定とは関係なしに。ただ、それだけです。
- 恋=欲望
- 愛=肯定
恋と愛の定義というのは何時も考えられますよね。私も考えたことがあるけどなかなか恋と愛を定義する事は出来ません。この本では恋は相手を自分のものにしたい欲望。愛は相手の存在を肯定する受けとめる心。と相反するような定義で考えられています。
全く違うものなのですね。自分の考えとは関係なしにただ相手の存在を心から受けとめるそれが愛なんです。なるほど難しいですね。
●2.自分を認めて、愛することが自己受容
私は自分が好きなのに、同時に、すごく自分が嫌いと思ったこと、ありませんか?これは矛盾しているようですが(そしてあなたは「私って、なんて「あまのじゃく」なんだろう」って思いつづけてきたことでしょうが)じつは矛盾してないんです。
あなたが「自分を好き」なのはナルシシズムの意味で好きなのだし、「自分を嫌い」なのは自己受容できていないという意味で嫌いなのです。そして(例外もありますが)たいてい「自己受容していない人ほど、ナルシシズムが強い」のです。
この自分は好きなところもあり、嫌いなところもあるってのは誰にでも有ることだと認識しましょう。その上で自分を好きなのはナルシズムが強い、自分を嫌いなのも自己受容が出来ていないという意味で嫌いというのは「たいてい自己受容してない人ほどナルシズムが強いというのは」自分の事を嫌いと思いつつも本当は自分の事が好きってことなんですね。
●3.心の穴を完璧に埋めてくれる相手は、どこにもいない
恋愛することでさみしさを感じなくなるのも、自分のネガティブな部分を忘れてより良い自分になれたと思えるのも、錯覚にすぎません。むしろ、心の穴を埋めるために恋愛をしていると、かならず「しっぺがえし」をくらいます。心の穴を埋めるということは、自分が自分を受容していないのをごまかして、苦しみを相手のせいにすることだからです
深い言葉です。特にこんな感じを受けてしまうのは、失恋した後に自分と向き合えず好きな相手を忘れるために次の人と付き合う時なんかは心の穴を埋める為に恋愛をしてしまったなって感じる時ですね。
そんな時は大抵上手くいきませんよね。この自分を受容していないのをごまかす為にやっているわけですから、全て相手のせいにしてしまっていても、結局心の穴を埋めるのは自分でやるしかない。だれも心の穴を埋めてくれる人なんかいない。
このことを分かっていないと。他の誰かなら心を埋めてくれるかもしれに。次の相手なら心の穴を埋めてくれるかもしれないと、相手を探すことが目的にすり替わってしまう。
●4.「ヤリチ●」は彼に恋する女性にはなおせない
「●リチン」とは「たくさんの女性とセッ●スできる自分」という自意識で、自分の心の穴を埋めようとしている男のことです。そんな彼に恋する女性は「この人をヤリ●ンから卒業させよう」「彼の心の穴(さみしさ)を私がふさいであげよう」とするかもしれません。
そして「それができたら彼は私に感謝してくれて、将来は結婚できるかも……」と、ひそかに期待するかもしれません。しかし彼女が自己受容していいないまま、彼に恋をしているまま彼女の心の穴が、彼を必要としているままだと、彼のヤリチ●ぶりを変えることは絶対にできないでしょう。
ヤリチ○にはヤリチ○なりの心の穴が有るんですね。大抵は自分の価値の認識ってところでしょうか。いろいろな女性と関係を持つことで自分には価値がある存在だと認識しているのでしょう。
彼と付き合っているのは、そんな彼が自分の心を埋めてくれるかも知れないと期待しているから。彼には私が必要なんだっていうところで女性はより彼に依存してしまうのでしょう。その状態のまま付き合っていても本当はそんな彼を自分が認めているのだから彼の事を変えることはできません。持ちつ持たれつの関係が出来上がっているわけです。
●5.心の穴の原因は、幼いころの親との関係にある
あなた自身を苦しめる感情は、劣等感かさみしさか怒りか罪悪感の、どれかです。
その原因は、幼いころの親との関係にあります。
- 幼いあなたは親の望み通りにできなくて(なれなくて)劣等感を持った
- 愛してほしいぶんだけ愛してもらえず、さみしさや悲しみを感じた
- あなたを否定したり、さみしさを感じさせる親に、腹を立てた
- あなたがしたことあるいはしなかったことが親を悲しませて、罪悪感をもった
心の原因は大抵幼い頃の記憶が関係しているものです。自分で理由を知ったからと言って簡単に治せるものではありません。
もし自分の心の穴の原因など、自分の何か治したいと思う方がいればコチラの本をオススメしておきます。
自分を見つめ直す時には読んでおきたい一冊です。題名にNLPと書いてないのでNLP好きでも知らない人がいるかもしれませんが、読みやすい内容になっていますので何か自分に治したい心の穴がある人は是非読んでみてください。
●6.自分を正当化して近づいてくるのは、インチキ自己肯定してる人
たとえば昔の彼氏や、以前あなたが恋されたけど気が進まなくて断った男性が、何年かたって現れて、「こんなに成長した僕を見て! 君のために、がんばったよ!」とか、「君はあいかわらずひねくれてるね。そろそろ素直になりなよ……」などと自らアピール、再アプローチをしてきたら、気をつけましょう。
なんだかんだ理由をつけ「自分を正当化して近づいてくる」のは、インチキ自己肯定してる人です。
あなたに執着している人は、かつての「あなたと自分の関係」に憎しみを持っていて、あなたを支配することで「過去の自分に復讐したい」だけなのです。
過去の相手には気をつけましょう。そんな相手も自分の心の穴を正当化してあなたに依存しようとしているんでしょうね。ここの文章を読んで私は元カノに連絡しようと思ったのは思いとどまりました。うそ!相手の事が好きなのでは無くてただ相手を支配して復讐したいだけなのかという驚きがありました。
確かに相手に固執している段階で自分を正当化して。あの時の自分とは変わったと思いたいだけだっとのかもしれない。。。。ここの一節読んでからはもう元カノともう一度チャンスあるかも何て自分のことしか考えてないダメな考え?ってずっと悩み続けています。
【感想】
本書はモテる本?というより女性の恋愛のとても精神的、心理的なことが書かれた本になります。基本女性読者に向けて書かれた本なのですが、男性読者のためのまえがきが書いてあり2種類の男性読者にとってもためになる本です。
1つは恋愛や性に悩む女性のことを好きになってしまったマジメで不器用でモテない男性(A)。もう1つは「そういう女性たちを苦しませながらセッ●スしつづけてきて、そろそろそういうのを卒業して大人にならないとと思い始めている不マジメなのにモテる男性(B)。
(A)の人には、なぜ彼女のことを好きになってしまったのか?の答えや、彼女のことを幸せにすることは可能なのか?のヒントが。(B)の人には、なぜ自分のような悪い男が彼女たちから『恋される』のか?の答えや、自分自身の孤独から卒業できるのか?のヒントが書いてあります。
Bの方はこういった恋愛の本は読まないと思いますが。。Aの方は(私もですが)なぜ女性が悪い男にハマってしまうのか詳しく書いてありますので一読する価値はあると思います。女性の心の穴を埋めるためには自己受容力が必要なんです。
内容に関しましては、自分は振られた後に読んだこともあり過去の彼女に対しての執着心は心理的には過去の自分に復讐したいためという点がとても考えさせられました。私も自己受容力が足りていないのでどこか心に穴が空いているんだなーと。自分と向き合う機会になりました。
まとめ
- 恋=欲望 愛=肯定
- 自分を嫌いなのもただのナルシズム 自分を認めて愛することが自己受容
- 恋愛で寂しさが感じなくなるのは錯覚 自分で自己受容できてないのに、心の穴を埋めてくれる相手はいない
- ヤリチ○を好きになった女性にはヤリチ○は直せない
- 心の原因は幼い頃にあり。
- 昔の男は自己正当化かしたインチキ自己肯定師であなたを支配して復讐したいだけ。ダマされるな。