飲みの席には這ってでも行け! 人づき合いが苦手な人のための「コミュ力」の身につけ方
大学デビューするために心理学をしってコミュニケーション力をつけよう!
明治大で一番人気のある講義内容をまとめた本書。題名とは違い飲み会だけでなくコミュニケーション全般の説明がされております。
【概要】
amazon引用
「飲みの席」とはコミュニケーションの場の象徴です。人間関係をつくることは、自分をつくるということ。こうである自分から脱し、コミュニケーションの練習の場≒飲みの席に行く。どんな人、どんな話題、どんな状況にも対応可能な自分をつくる方法を、明大一受けたい授業「モテる言語学」の教授が伝授します。
【ポイント】
●1.言葉づかいを変えてみる
例えば、少し物腰の柔らかい人になるために、「~だろ?」から「~だよね?」のように語尾を変えてみましょう。 逆に少し強気な人に見えるように、「行かない?」を、より相手をグイグイ引っ張るニュアンスのある「行こうか」に変えてみましょう。
こういう風に少し言葉づかいを変えただけで、自分自身も、そしておそらくまわりの人にとっても、イメージやキャラが変わった感じがするのではないでしょうか?
言葉遣いを変えてみることによって、普段と違うイメージやキャラになり自分を印象づける事ができるんですね。
●2.姿勢を変えて大胆になる
姿勢とその効果に関して、社会心理学者のカディという人の研究チームが、とても面白い実験をしています。背中を伸ばしたり、のけぞったりするような力強い姿勢で2分間座ってもらった被験者と、背中を丸めたり、肩をすぼめたりするような弱々しい姿勢で2分間座ってもらった被験者に、その後ギャンブルをやらせたところ、力強い姿勢をとっていた被験者は86%がリスクを伴う賭けに出たそうです。
一方、弱々しい姿勢で座っていた被験者は60%のみが掛けに出たそうです。つまり、姿勢を2分間変えただけで、より大胆に、勇気を持ってものごとに臨めるようになるということです。
姿勢はとても大切ですね。正すことによって自分自信にも影響がでてきて、大胆勇気に行動できるようになるんですね。また相手に与える印象もちゃんとした人という印象をあたえることが出来ます。特に下ネタを話すときは姿勢を正すとうまい具合にギャグっぽく、イヤラシさを相手に与えずらくなります。
●3.笑顔になる
最近、スぺインの大学の実験で、女性は笑顔の男性により従順になるという驚くべき結果を発表しました。これは、女性のほうが、ことば以外のボディ・ランゲージ的な部分をコミュニケーションにおいて重視するからだと説明する専門家もいます。
エレガントな話し方の講師の大網理紗さんによると、ふだんより歯を2本多く見せてあげるといいらしいです。たしかにそうすると、今より口角が広がって、より笑顔が笑顔らしくなります。
笑顔はたいせつですね。普段から鏡を見て練習しておきたいです。しかし練習しても目の周りだけは意識しても動かない筋肉があるそうです。そうすると目だけ笑っていないと言うことになってしまいます。どうしても面白いことが無くて笑顔をしたい時は、心の中で自分が楽しくなることを考えると自然な笑顔をすることができるそうです。
●4.意識的に身体を変化させる
たとえば、歯のクリーニングやホワイトニングをしたり矯正をするというのも、まわりから「歯が白くてきれい」「歯並びいいね!」なんて言われて自尊心が高まる行為です。歯を堂々と見せて笑えることで、気分が前向きになったりします。
そのほか皮膚科に行って皮膚をきれいにしたり、エステに行ったり、美容整形をしたりといった身体の変化は、より直接的な心の変化を生みます。自分に自信も生まれます。
身だしなみをしっかりすることで、自尊心が高まり堂々と行動できる。その行動が自信に繋がっていいくんですね。
●5.「さ・し・す・せ・そ」の合いの手を入れる
相手の話の内容について、ついつい「へぇ」「すご~い」などの単調な合いの手を繰り返してしまっていませんか? そこで、コラムニストの五百田達成さんが提唱している、合いの手の「さ・し・す・せ・そ」をお教えします。
「さ」すが!
「し」らなかった!
「す」ごい!
「せ」っかくだから、教えて!
「そ」うなんだ!
コミュニケーションの「さしすせそ」いろいろな相槌の仕方などあるので自分が使いやすい物を覚えておくと良いですね。
●6.目を合わすのが苦手なら「何かを一緒に見ながら話す」
たとえば、パンフレットでも、チラシでも、何でもいいので、その話題に関わる何かを一緒に見ながら話すというのも、そちらに視線が行くので効果的でしょう。
珍しい内装の店に行く、きれいな景色が見える店に行く、オープンテラスの店に行く……というのも、あなた以外のところに視線が移りやすくなるので、1つの方法でもあります。
何かを見ながらなら話をし易いですよね。相手をしっかり見れない人は慣れるまで他のところに意識が行くようなお店を探すと良さそうですね。
●7.他人を「嫌だ」と思ったら、自問自答する
「他人を嫌だと思ったとき」の処方箋。それは、嫌なやつに出会ったらなんでそんなに嫌な奴なのかなあと観察してみることです。そして、その嫌な部分は、それは自分自身の嫌な部分ではないのか、妬みではないのかと自問自答をしてみることです。
できれば、自問自答でふと気づいた自分のダメなところや嫌いなところを、見て見ぬ振りをしたりごまかすのではなく、しっかりと向き合ってそんな自分も好きになる。あるいは根気よく改善する。そんなふうに方向転換してみましょう。
他人を嫌だと思うのは、実際は自分の都合など、勝手な理想を持っていて、相手がそれに当てはまらないことによって嫌だと感じてしまいがちです。本当にその人に対して嫌だと思っているのか?改めて考えるとそんなこともなかったりします。
【感想】
明治大学ではこのような講義があるんですね。大学時代にこういった講義に出れたら凄い真面目に勉強したかもと思ってしまいますね。内容はタイトルと違い普段のコミュニケーションを心理学、言語学をもち入りながら説明してくれています。
身近なことやマンガを題材にしたりされていてとても読みやすい構成になっています。飲み会におけるコミュニケーションを目的の方にはオススメ出来ませんが、コミュニケーション全般を学びたい方にはとてもおすすめできる本でした。