この本が草食系男子の元祖
タイトルにある草食系男子というのは、本書では優しく、まじめで誠実だけれどなかなか恋愛に積極的になれない男性と定義しています。実際には、恋愛に積極的になりたいものの、どうしたらいいのかわからない男子。
女性に真摯に接したい人。女性に積極的にいけない人。良い人で終わってしまう人には必読書になっております。
【概要】
amazon引用
「いい人」で終わりがちな「草食系男子」のために。モテ本にはない「きちんと愛し、愛される男(ひと)」になる方法を伝授します。優しく、まじめで誠実だけれどなかなか恋愛に積極的になれない男性=「草食系男子」。「いい人」で終わってしまいがちな「草食系男子」は実は多数存在する。
女性は幼い頃からマンガなどで「恋愛教養度」を高めているが、男性はそうした機会に恵まれず、いきなり恋愛の荒海へ放り出される。両極端である「オタク」化や「鬼畜」化はそうした現状にも起因している。「モテ」なくてはいけない「非モテ」はイヤだ、というニーズは広くあり、世に「モテ本」が隆盛を極めているが、そこでの「モテ」とは「不特定多数の人に好意を持たれるためのテクニック」だ。
本書では、「モテる」とは「好きな人とつきあえること」とし、「そうした男になるためには、女の子の身になって考えたり、感じたりできるようになるのが一番大事」というメッセージを、ストレートに伝える。「暗い青春」を過ごしながら、年月を経て、「恋愛上手とは人間理解が深いこと」と悟った著者が、自らの実体験、また学問的アプローチから、会話やコミュニケーション、正しいエッチの知識などを解説していく。
【ポイント】
●どうやって声をかけるか?
■まずはあいさつから
・職場や学校で彼女と出会ったときに、おはようとか、こんにちはと軽く声をかけてみる
人間関係が苦手な男性にとって、あいさつをするというのはとても難しいことだが、努力して何度かあいさつをつづけていると、しだいに自然な感じで声をかけることができるようになってくるもの
■雑談
・あいさつができるようになったら、次は、好きな女性と雑談をしてみる
・雑談にもっとも適しているのは、相手のプライバシーに立ち入ることなく、仕事や人生の重い話題に入っていかないようなもの
男性にとっては、女性との雑談は、「自分はけっして危険な人物ではないよ」というメッセージを伝えることのできる、またとないチャンス
挨拶はハードルが高いよなんて言わず、挨拶からはじめましょう。挨拶は仲良くなるための基本です。
男性と知り合う時もまずは挨拶から始まりますよね。よく考えてみてください。挨拶されていやなことってありますか?私はありません。コイツから挨拶されちゃったイヤだなーなんて思う人はいませんよ。怖がらずに女性にも挨拶をしてみましょう。
まずは女性い慣れるために雑談をする。軽い相手の内側に踏み込むような内容は最初からしないようにしましょう。いきなり自分の住んでる所を聞かれたり、恋愛の話なんかされてもちょっと敬遠してしまいます。気軽に話せる好きなコトや、テレビの話なんかで雑談に慣れていきましょう。気をつけないといけないのは面白い話をしないといけないと勝手にハードルをあげないこと。
面白いを話をしようと意気込んでしまうとどんどん恐怖心がましてしまいます。女性同士の会話を聞いてると分かると思いますが、女性同士ではそんなに面白い話なんてしていません。男性が落ちがないんかと思ってしまうような、普段あったことや感じたこと自分の感情を女性は話しています。
だからあまり気を詰めすぎずに、雑談で女性に慣れていくようにしましょう。
●デートに誘う
■流れで誘う
・知り合いの男友達にしゃべるように、気負わずに、明るい口調であっさりとご飯に誘う
・何かの偶然の出来事を利用して、その勢いに流されるかたちで声をかける
■女性の心にいつもある不安
・女性にとっては、身の安全が守られているという感覚が、とても重要
・夜道を一人で歩くのが不安なように、さほど親しくない男性と初めてデートするときも、心のどこかにつねに不安が潜んでいる
・大事なのは、自分のふるまいや行動が、女性に威圧感を与えないように、居心地の悪さを与えないように、いつも気配りを欠かさないこと
異性とし意識しないで気軽に誘ってみる。自分が気負ってしまうとその雰囲気は女性にも伝わってしまいます。そうすると気軽に返答しづらくなってしまうので気をつけましょう。
偶然なんかあんまりないので自分で何か仕込んでおきましょう。今日夕方予定があると話しておきながら、後で予定が流れっちゃったので一緒に食事行こうと誘ったり。女性というのは運命というのが大好きです。なにかしらの演出を取り入れるのはありです。偶然でこんなことがあるなんて運命かもって思われるような演出をしたいですね。
女性は男性よりも身体で弱い面があるので、どうしても不安がつきまといます。不安を抱かせないように相手に気配りをしましょう。女性に慣れていなくて、初めてのデートだと次はどうしたら良いのか?と悩んでしまったりして中々相手に対する気遣いが出来なかったりします。とくに気遣いのアピールというのもちょっと恥ずかしくて出来なかったりするんですよね。
彼女が危なくないように車道側を自分が歩くようにしようと思っても、どのタイミングで移動するの?今やると変化もなんて考えて出来なかったりします。相手への気遣いは悪いことではありませんのでしっかりと相手に気遣いが伝わるようにしてあげましょう。気遣いが伝わってくると相手も安心できます。
●女性の話の聴き方
・女性が自分のことをしゃべり始めたら、その話をけっして妨害することなく、相づちをうちながらじっくりと聴くこと
・なぜなら、自分のことをしゃべり始めるときに、女性が第一に求めているのは、相手に自分の気持ちをありのままに受け止めてもらい、理解してもらうことだから
・できれば彼女の話を自分の全身に染み渡らせるような気持ちで聴くこと
これは自分に置き換えて考えたらよく分かりますよね。自分がしゃべり始めてこんなこと話したいと思っていたのに、違う話に移ってしまって本当に話したいことを話せなかったってことは誰しも経験があるはず。女性が話始めたらしっかりと耳を傾けましょう。女性の話は遮らない。相槌をうって相手の話を変えてしまわないように気をつけましょう。
彼女が最近こんなことあったんだっと言ったのに、自分も最近こんなことあったってペラペラ話し始めて遮ってはいけませんよ。最後まで真剣に話を聞くことが大切。
●上手に聴くための3つの基本
・女性の話を聴くときは、相手の話の邪魔をしない程度に、「うん、うん」と相づちをうつ
・女性がしゃべっている途中で、分析や、解決の方法の提示や、否定的なコメントをしない
2度目ですが女性の話は遮らない。自分の話に移ってしまったりしないよう、女性の話に乗るように「うん、うん」などと相槌をうっていく。
解決・分析を途中で離さないようにも注意しましょう。女性が愚痴などや悩みなどを話してきても、それを解決してもらいたくて話してきているのではありません。ただ自分の話、その時の自分の気持ちに共感して欲しいだけなのです。
これを知っていないとカッコつけたかったり、頼りがいがあると思われたくて、女性の話を途中で遮って解決策を話したくなってしまいます。これは完全に逆効果になってしまうので気をつけましょう。
話を聞いてスッキリすれば女性は自分でその問題を解決していきます。あなたはただ共感して相手の話を聞いてあげればいいのです。最後までしっかりと話しを聞いてあげましょう。
●女性のプロセス主義を理解する
・男性は目標を達成することに熱中し、目標に至るまでのプロセスそのものを味わう楽しみを忘れがち。
・たとえばデートで「彼女と手をつなぐ」ことを目標にしたとすると、その目標を達成するために、いつどこへ連れて行き、そのまえにどこで食事をし、どんな会話をすればいいかというふうに逆算してしまう
→男性の頭の中は、自分で設定した課題をクリアすることでいっぱいになっており、デートのプロセスを味わう余裕はない
→女性の目から見れば、このような男性の行動は、不自然でぎこちないものに映る。
■知識ではなく感じ方、考え方を示す
→一般的に言って、知識の量を競うようなオタク的な話題が女性に好まれないのは、男と趣味を共有しているのでない限り、女性はその世界に入っていくことができず、会話の中に自分の居場所を見つけられないから
→あなたの話を聴くことによって女性が求めているのは、知識ではなく、あなたという人間のものの感じ方、考え方、想像力の広がり方等をよく知ること
本書さん参考例
彼女との最初のデートのときに、あなたが吉野の夜桜を見てきたという話をしたとする。彼女は、もっと聴かせてという。そのときに、あなたが、吉野の桜が他の領域の桜とどのように違うのかという植物学的な知識をただ延々と語るだけだったとしたら、彼女はだんだんあなたの話に飽きてきて、話題を変えようとするだろう。
なぜなら、彼女の求めているものは、さくらについての植物学的な知識ではないからである。彼女が聴きたいのは、あなたが夜桜を見たときに、あなたという人間がどんなことを感じたのか、何を考えたのか、何に感動したのか、夜桜を見ながらどんな想像をめぐらせたのか、ということなのである。それらを聴くことによって、彼女は、あなたという人間の内面性を知ろうとしているのである。
自分の中で立てたデートの目標を意識しすぎない。経験ありますがどうしても「初デートでキスたい」「手を繋ぎたい」などの願望はでてきます。そうするとデート中にキスするならこういうプランでいかいと考えてしまし、その場合は食事に終わった後こういつ場所に行かなくちゃ、とかずっと先のことを考え続けてしまいます。
そんな時は心ここにあらず状態、そんな今に集中してない人と一緒にいても女性は楽しくありませんよね。あまり先の考えすぎず、タイミングがあれば、そんな雰囲気になればキスしたいぐらいに考えを留めておきましょう。そうしないと今回のデートは面白い、楽しかったと考えられず次につながりません。今日は一緒に楽しく食事をしよう!といったぐらいの心持ちでデートには望みましょう。
会話の仕方は知識を披露するのではなく、自分がどう感じてるのかなど自分という人間がどう考えているかを相手に表現してあげることによって、女性は相手がどん人かを理解して安心できる。特に男性と女性の違いが出てくるのがこの箇所です。男性は論理的。女性は感情的なことを重視します。
だからアタナが知識を披露しても「この人凄い博識!」なんてことになることはあまりありません。なったとしたらあなたの事が好きなのでとりあえず合わせてくれているだけです。
そんな事よりも上記の引用部分の参考例のように桜を見た時にどんな事を感じたのか?何を考えたのかなど、自分の感情を表してあげたほうが、女性との仲は縮まります。この人はこんな時にこんなこと思うんだ、って相手の感情が分かると安心するんですね。特に女性に慣れていない男性はこの部分について勘違いしてしまいがちなので気をつけましょう。
●劣等感とのつき合い方
→まず知っておくべきことは自分が他人よりも劣っているから、そのせいでモテないという考え方は間違っている。
→他人より劣っているという事実が、その人をモテなくさせているわけではなく、自分と他人をたえず比較して落ち込んでしまうという心のはたらきが、その人をモテなくさせている。
→開き直りやひがみは、人間的な魅力を奪い去るので、いまの時点での自分をまるごと認めてあげたうえで、開き直らずに、これからの将来のことを落ち着いて考えることができるようになれば、良い意味での余裕が生まれてくるはず
若いうちは自分のコンプレックスと向き合うのは難しいです。私も顔が大きくてずっとコンプレックスでしたが、今ではそれをネタにできるぐらい気になくなりました。
どうしてもコンプレックスのことばかり考えていると前向きには考えられませんよね。どんどん暗い気持ちになってしまい、「自分なんかダメな人間だ」という暗い感情に支配されてしまいます。まずは自分のコンプレックスっとしっかり向きあいましょう!
どうしても考えてしまう人は考えて考えてもうダメだとなるまで考え続けるのです。そうすると「もう考えても意味ないや」ってぐらいの境地に達します。考えて過ぎてしまう人はこの方法をやってみて下さい。効果ありますよ。私はこれで考えっていてももうしょうがないや。考えるなんて無駄過ぎるというところまでいきコンプレックスから脱っせませた。
特にコンプレックスで多いのは自分に対する見た目などの外見系、自分が明るくなれないなどの内面系に分類されると思います。内面に関してはどうしても時間がかかってしまいます。焦らずにちょっとずつ進んでいきましょう。それに対して外観はすぐに直しやすいです。
ファッションや髪型などの身だしなみはすぐに直せて努力が見えやすく、モテるためのコスパが高いです。まずは外見から手を入れていってみてはいかがでしょうか?外見に自信がない人はここから直せば、自分に自信がモテて内面が変わってくることもあります。
●女性が男性に求める頼もしさとは
→何か思いがけない出来事がおきたり、危険な状況が迫ってきたりしたときに、男性がおろおろしないこと、男性が毅然とした態度を示すこと、決断すべきときにはきちんと決断すること、女性が危ない目にあいそうなときには女性を全力で守ろうとすること。
→ご飯は何にするのか、ドライブはどこへ行くのかといったことをいちいち一緒に考えるのではなくて、じゃあ、こうしてみない?とスマートに提案してくれるような態度
優柔不断は女性に嫌われます。女性の心にあるのはやっぱり男性にリードされたいという気持ちがあります。特に注意してもらいたいのはモテない男性が好きになるようなタイプの女性はこのタイプが多いってことです。ここは絶対に頭の中に入れておきましょう!
なにか急に起こることって意外とあります。特にデートの時なんかは全て上手く行くってことはありません。行こうと思っていたお店が臨時休業だったなんてこともありえますよ。そんな時にオロオロしていると女性には頼りないと思われてしまいますよ。そんな時にじゃあ違う所に行くのをスマートに提案できれば好感度はアップします。女性の前で情けない姿は見せないようにしましょう。
モテない男性にありがちなんですが、多少強引なぐらいに行動した方がいいです。モテない原因のなかには優しすぎるって言うのもあります。相手が嫌がらないかななんて思ってしまうんですよね。しかし女性が求めているのはリードしてくれるくらいの強引な男性です。モテない人が自分が強引かなと思ったぐらいの行動では大した強引さではないので、強引と思うくらいでいって大丈夫です。女性は強引な男性には慣れています。自分が可愛いと思う子には他の男性もアプローチしています。そういう強引な男に負けないように少しは強引さを発揮していきましょう!
【感想】
本書は本当に好きな人付き合うといった真面目な内容になっています。今使われている草食系=恋愛に積極的ではないというのではなくて、真面目だけど積極的に行動できない人のため内容になっています。
女性のプロセス主義を理解する、この部分は大変参考になりました。自分がまだ恋愛経験がない頃、もうキスしたいだの結果ばかりを考えてしまい、デートを失敗することが多々ありました。一緒にデートの過程を楽しみ、考え方などを共有しお互いのことを知っていくというのが大切なのを改めて感じました。
まとめ
- まずは挨拶をする、雑談で女性に慣れる
- デートは気軽に誘う。か弱い女性に気遣いを忘れない
- 話すとき自分の話で遮らず相手の話を聞く
- 話の邪魔にならない相槌を打つ。解決策は提示しない
- デートでキスするという目標を意識するのではなく過程を楽しむ
- 知識披露はNG 自分の感情を表現を女性に知ってもらおう
- コンプレックと向き合って余裕を持とう
- 優柔不断はNGは 多少の強引さを持とう
今回の本も参考になりましたね。特に草食系男子というタイトルどうり積極的に行動出来ない人にとっては必読書でしょう。内容は正攻法で真面目な内容になっています。ナンパ本などのテクニックが嫌いな人に合う1冊!女性に良い人といって終わりにならないためにも本書で真面目な積極性を学んでモテる男を目指しましょう!